(3)杉樽と醤油の歴史

最初にお出迎えするのは、齢100年以上になる醤油が入った杉樽です。醤油は仕込みから1年以上の眠りを経て完成します。

醤油の歴史

紀州湯浅は醤油発祥の地です。その起源は鎌倉時代(1254年頃)、紀州由良の禅寺「興国寺」の開祖「法燈円明国師」が中国(南宋)の径山寺から金山寺味噌(径山寺味噌)の製法を持ち帰ったのが始まりです。
当時の湯浅は水質が良かったこともあって盛んに金山寺味噌が作られるようになり大変に栄えました。金山寺味噌を仕込む醸造過程で出てきた栄養分が多い「上澄み(たまり)」を、さらに工夫を重ねて完成したのが醤油です。

杉樽について

醤油の杉樽は吉野杉で作られており、80年〜130年前のものもあります。1樽あたり約6トン(33石)の容量があり、一升瓶(1.8L)で約3,000本分の醤油が仕込まれています。現在、この樽を作れる職人は国内に数人しかいないと言われ、多くの醸造所では琺瑯タンクに移行していますが、湯浅醤油では昔ながらの杉樽を使って今も醸造を行っています。

→(4)醤油圧搾工程