教室レポート

湯浅町の田村、田栖川、湯浅小学校にて醤油搾りの授業

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開催日 2019年1月28日、29日
教室内容 昨年仕込んだ醤油のもろみの搾り 食育

こんにちわ!丸新発酵蔵部です。

2019年1月28日、29日は湯浅町の田村小学校、田栖川小学校、湯浅小学校にて醤油の搾りの授業でした。

昨年に仕込んだ醤油のもろみを搾る授業です。

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さて、お醤油を育てた8か月間はどうでしたか?

もしかしたら、変わった生き物のお世話をしているようだったかもしれません。

ぷくぷくと泡を出して発酵する不思議な生き物たちが住んでいるもろみ。

いくらガスを抜いてもまたぷくぷくと泡が出てきて、もろみが入ったペットボトルがすぐぱんぱんになるから

「もしかしたら失敗したかな?」

と感じていた子もいたようです。全然失敗じゃないよ~成功してるよ~!

みんながもろみを育てているときの話を聴けて私もとても面白かったです。

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まず、一日目の授業の時に醤油のもろみを袋に入れて吊るしておきます。

するとこうやってぽたぽたお醤油が垂れてきます。

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そして、二日目にこんなふうにたまった醤油を瓶詰します。

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けれども吊るしているだけなので、もろみにはまだ醤油がたくさん残っています。

余った分は手で搾ります。少しでも多く、お醤油が欲しいという気持ちがあるので、この時間が一番にぎやかです。

生の醤油の酵素が手を溶かすので、ちょっとピリピリと痛いですね。

パイナップル食べたときに口が痛くなるのと同じ現象ですよ。

手がなんだかぬるぬるするのは大豆の油ですね。

直接触ったからこそ、わかることがいっぱいですね。

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一人一人違う味に仕上がっているので自分の醤油や友達の醤油を味比べしてもらいます。

自分のも含めて誰の醤油が一番美味しかったか聞いてみると、みんな指を指す人がばらばらでした。面白いですよね。好みの味も人それぞれです。

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搾り終わって瓶に詰めます。みんな誇らしげ。

搾り方が違うと醤油の様子もこんなに違います。

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左と右の醤油はどう違うか児童に質問します。

色、味、香り、搾る方法が違うだけで変わってしまいます。

同じ材料で作ったもろみなのに、不思議ですね。

 

もろみを濾す袋は布でできています。

拡大すると布は細い糸から編まれた網のようなものです。

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水だと布をすっと通り抜けていきますが、それはどうしてでしょう。

網の目よりも水が小さいからですね。

そして、もろみはそうではないですね。それはどうしてでしょう。

網の目よりももろみが大きいからです。

でも、力をかけて搾ることにより網の目が広がり、潰れた大豆や小麦の粒も一緒に出て行きます。

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するとこんなふうに濁ったお醤油になります。

今は濁っていますが、この細かい大豆や小麦は時間を置くと自分の重さで沈殿していきます。

 

同じ材料で仕込んでいても、一人一人違う味に仕上がったお醤油。

これは世界に一つだけの味のお醤油です。

 

家に帰ったら、家族の方と一緒にぜひ食べてね。

その時には、今度はみんなが醤油の先生になって

醤油の事を周りの人に教えてあげてください。

本当にありがとうございました。みんなの元気な感想を聴けてとても嬉しかったし楽しかったです。

学校の先生方々、教育委員会のみなさんもいつもありがとうございます。

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湯浅醤油有限会社|世界一の醤油をつくりたい